「ダラパティ 踊るゴッドファーザー」

うーん、やはりわたしはマニ・ラトナム氏とは合わないと思われます…。
一連のラジニ・カーント作品と並んでいたので、適当に予約リストに入れていたのだけれど、借りてから監督に気付いた。
でも主演がラジニだし、内容もエンタメ寄りな感じがしたし、少し古めの作品なのでマサラ色が強いかったらいいなと、都合のよい期待をしつつ、実際に一番最初のダンスシーンなどは「おお! キタキタキターー」と期待が高まったのですが、見進めるにつけ、基本がエンタメじゃないのをひしひしと感じて、かといって、監督が表したいであろうことに、やっぱりわたしは気持ちを持っていかれることはないのであった…。
内容は好みなんだけどねー。筋を通す黒社会とかそこらへんのノワールっぽいのはね。話がわかりにくいというわけではないけど、心に直接しみてくるものがなく、面白くない…。
ネットで検索していると、この作品こそ好きーーというラジニファンがいたりするし、なんだろう。まぁ単純にわたしとは相性が悪いってことなのかなー。
ラジニ兄貴のダンスはよかったな。腰つきが…。あとモブに埋もれない存在の輝きはさすがですなー。今まで見た作品よりも少し若くて全体に細めなんだけど、顔のアップはそうでもない・・・。太っているというよりも下膨れの顔なのね、と思ったのであった。
この作品は「マハーバーラタ」が下敷きになっているそうで、詳しい人ならもっと楽しめるのかな。そういえば秋に国際映画祭で見た作品も「ラーマーヤナ」が下敷きだったし、マニ・ラトナム氏はそういうのが好きなのかな。