正法眼蔵を読み始めたきっかけ

わたしが「正法眼蔵」を読むことになった始めに、南直哉氏が在る。 何年か前、仏教を本格的に学び始めた流れの中で南氏を知り、彼の、現象を言語で切り取る鋭さにたいへん魅了された。 中でも、強くわたしを捉えたのは、仏教徒として在ることを「賭け」である…

観世流 初心者入門教室 受講記

2月から3月にかけて、観世能楽堂で行われる初心者向けの謡と舞のお稽古に参加してみた。前出の能楽堂でのイベントのときに、ちらしを見て知り、能楽堂の二階の舞台(練習用)でお稽古できるというところにひかれて、思い切って申し込んでみた。 といいつつ行…

「かぐや姫の物語」

高畑勲氏の作品に、過去、共感できたことがなかったので「かぐや姫の物語」も見に行くつもりはなかったが、ありえないような映像美と聞いて、それなら見ておくか・・・と。 結果は、盛大な期待はずれに終わった。 映像は、それは、普通ではないような手間が…

『能はこんなに面白い』刊行記念イベント 於観世能楽堂

イベントの構成は、観世流宗家による仕舞「井筒」から始まり、贅沢にも宗家直々に謡の指導(!)、内田樹氏の合気道演舞(解説付き)、休憩を挟んで、松岡心平氏が合流してのトークと、盛りだくさんの二時間だった。 イベントに行ったのは内田氏が目当てだっ…

「オームシャンティオーム」

ついでに、4月に見た「オームシャンティオーム」の感想も。 こちらは「きっと、うまくいく」とは反対に、ボリウッドのためのボリウッドという態の作品。しかも、かなりトリヴィアが多くて、この作品を完全に楽しむのはふつうの日本人にはほぼムリ…と思いま…

「きっと、うまくいく」

どういう構えで生きれば、幸せであるという手応えを得ることができるのか、素直に、明快に描いた気持ちの良い作品だった。 インド映画がうちの近所のふつうの映画館でロードショウ上映されている!と喜び勇んで行ったところ、客の入りがけっこうなことになっ…

(ちょっと時期がずれる話題ですが・・・) 今年は東京国際映画祭に、行かなかった。 今年に入って見る機会が増えてインド映画見たい欲が例年になく満たされていた上に、今年から映画祭のチケット購入方法変更でぴあでは買えなくなり、新しいシステムに入会する…

「鋤田正義サウンドアンドヴィジョン」 於東京都写真美術館

ついでに、同じ会場でやっている写真展に。「ラ・ワン」のことを調べて東京都写真美術館のサイトを検索していて見つけた。 鋤田正義という名前は全く知らなかったが、展示作品の写真にはとっても見覚えが。わたしは80年代の洋楽が青春のBGMの世代ですか…

「ラ・ワン」 於東京都写真美術館

「ロボット」に続く、インド映画ロードショウ第二弾、シャー・ルク・カーン主演「ラ・ワン」を、やっと見てきた。 全体のおもしろさとしては、まぁ、こんなもんかーという感じで終わった・・・。 おもしろくないことは、ないんよ。VFXとかアクションとかイン…

「ロボット 完全版 (タミル語バージョン)」於渋谷TOEI

東京国際映画祭でチケットを取り損ねましたインド映画、よもや全国でロードショウ公開されるとは! 公開前に雑誌で試写会の案内を見たときから楽しみに! しかし、日本での上映にあたって50分程度カットされて、そのほとんどがダンスシーンと聞いてガッカリ…

「大乗起信論」

朝日カルチャーセンターで定期的に通い始めた講座の一つ。講師は駒澤大学の吉村誠先生。 「正法眼蔵」を読み始めて、大乗仏教について知る必要を切実に感じていたところ、ちょうど一月から新開講の講座として見つけ、パンフレットの紹介文に心惹かれて受講す…

「正法眼蔵」読書会

昨年夏にひょんなご縁がありまして、道元禅師の「正法眼蔵」を原文で読む読書会に参加している。現在メンバーは三人でだいたい月一回のペースで継続中。 なんとなくの直感で冒頭の「弁道話」を抜かして「現成公案」から始めて現在は「仏性」の途中。 なんだ…

「青島広志のクラシック超入門」於朝日カルチャーセンター新宿

昨年の秋に新宿の朝日カルチャーセンターの会員になって、時々目に付いた講座に参加している。 本日は、青島広志先生の音楽講座。 青島先生は昔「たけしの誰でもピカソ」でお見かけしてからファンだったけど、そんなに熱心に追いかけていたわけではなかった…

「ボリウッド 究極のラブストーリー」

今年も東京国際映画祭に行ってきた。 いろいろとおもしろそうな作品があったけれど、あれこれ行くのは大変なので例年通りインド映画に絞って、出遅れた去年とは違い、ちゃんとプレオーダーから参加。 しかーし、ひとつははずれた…。「ラジニカーントのロボッ…

函館から青森へ

翌日、函館から青森へ電車でGO! スナッフルスのチーズオムレットサイコー!! (↓函館駅の看板) スーパー白鳥で青函トンネルを抜けて青森へ。 青森駅前に到着後、駅前のねぷた資料館へ。 その後、レンタカーで津軽半島周遊。 ↑途中の太宰治の生家。 竜飛岬…

うにむらかみ函館本店

函館に行ったので、晩御飯に「うにむらかみ」の本店に行った。 函館駅から近いのだけれども、行ってみるとわかりにくい場所にあって、地図を頼りに、うろうろと迷いながらやっとたどり着いた。 想像していたよりも簡易な造りの店舗で、少々拍子抜け。 でも、…

「ハリー・ポッターと死の秘法PART2」

ハリ・ポタ ラストをやっと見てきました。 なんというか、まぁ・・・。万感胸に迫るとはまさにこのことだなーと思いました。 結局は、シリーズ第一から10年間、一作も欠かさずに映画館で見たのでよけいに「ラスト」が染みる。 「万感」だから、いろいろとあ…

「ダラパティ 踊るゴッドファーザー」

うーん、やはりわたしはマニ・ラトナム氏とは合わないと思われます…。 一連のラジニ・カーント作品と並んでいたので、適当に予約リストに入れていたのだけれど、借りてから監督に気付いた。 でも主演がラジニだし、内容もエンタメ寄りな感じがしたし、少し古…

「スタローンinハリウッド・トラブル」

タイトルからすると米映画のようですが、インドの娯楽映画です。 インドだけど、今時の洋物っぽい作り、かつ、歌も踊りもありますパターン。とりあえず現時点のグローバルスタンダードで洒落た感じになっていて、それは成功しているのだろうけど、わたしがイ…

「地獄曼陀羅 アシュラ 」

日本でVHSの頃から発売されていたインド映画なので、長年気になっていた作品で、今回やっと見たのですが…。 後味悪すぎ…。 話の流れの根拠もあいまいで、まったく感情移入は出来ず、なんだけれども、約三時間、それなりに見られてしまうのがまさにインド…

「ザ・テロリスト 少女戦士マッリ」

テロリストとして育てられた少女が、人との交わりの中で人生に気付いていくという主題はとても興味を惹かれた(わたし好みの主題でもある)し、こういう主題はインド映画の得意分野だと思うので期待したが、映像からもセリフからも何も伝わってこなくて、た…

「マイネーム・イズ・ハーン」

これは突然のダンスシーンは出てこないパターンの作品。 おおまかな内容は「フォレスト・ガンプ」に沿っているような感じなわけだけど(実際に、DVDの宣伝にも「フォレスト・ガンプ」に続くって出てくる)差し込まれたひとつひとつのシーンの意味とつなが…

引き続き、インド映画三昧。

「アルナーチャラム 踊るスーパースター」

TSUTAYA DISCASで漫画をレンタルしようと思って入会したら、DVDとCDが無料お試しキャンペーン中だった。 とりあえず漫画を読みたかったので、漫画のレンタルに進もうとしたら、無料お試しは入会のときに一度のみで「このまま手続を進めると無料お試しの…

「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」

平山郁夫氏は、いろいろと評価の分かれる方のようだけれども、わたしは若い時分にとても気に入っており、関西で見られるあらゆる展覧会に行った。 世間の毀誉褒貶のうちの悪いほうの評価について、言われてみたら思い当たるなぁと思い、今のわたしのアートに…

「山口晃展《東京旅ノ介》」銀座三越

11月にミヅマアートギャラリーであった展覧会には行きそびれたけれども(けっこう長いことやってたのに)今回はなんとかすべりこみセーフ! 今日は12:00からトークショーがあり、ぜひとも行きたかったが、外せない所用のため断念。 でも14:00過ぎに会場に…

正月早々、実家に帰省した途端、風邪が悪化、とっても久しぶりに発熱してダウン。 友達との約束もキャンセルして、ひたすら寝正月…。何年ぶりだろう。お風呂に入らないで布団に入ったのは…。 結局、なーんにもせずに帰宅。 唯一の収穫は久しぶりに「難波金融…

「トロン・レガシー」

前作の「トロン」が夫の思い出の作品だそうで、誘われた。せっかくの3DなのでIMAXでと、再び、浦和まで出かけることに。 わたしは今となっては、レディースデイにしか映画に行かないので、久しぶりに前売り券を見た…(夫が、10月に発売早々、はりきって入…

「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」

知らない間に、浦和のユナイテッドシネマにIMAXシアターが出来ていた…。浦和だったらちょこっと足を伸ばせば行ける! というわけで、せっかくなので、ハリポタ最新作をIMAX版で見てきた。 のであるがー。確かに画面がかなりクリアで、集中して見ていると、目…

「ゴッホ展」国立新美術館

何年か前に行き損ねた「ゴッホ展」のリベンジに、今度こそ絶対に行くぞーと意気込んで行ったが、少々肩透かしな感じのこじんまりした展覧会だった。 それほど大作といえるものはなく。もちろんゴッホらしい(わたしがゴッホを見たいと思うときに期待するもの…