「シャーロック・ホームズ」

アバター」を見に行っていたときに何度も予告編で見た本作品、型破りな感じがホームズ大好きーのわたしにとってどう転ぶかなーと思っていたけれども、不思議なくらい違和感なく見られた。
わたしはシャーロック・ホームズには積年の執着があります。そして何事も正統派を好みます。とーぜんグラナダTVのホームズシリーズを好んでます。
でも原作から立ち上がるホームズ像にこの作品のようなガサツで肉体的に動きの速い感じはあるなーと納得。
もちろん、とくにキャラクターの設定について原作から変えてある部分がたくさんあるのでつっこみどころは多々あるけれども、あまり強くこだわらないでこの作品の登場人物として楽しめばいいと素直に思える出来になっていた。少なくとも、作り手は原作に対して尊敬と愛があるなーと思えたので(大きなところが変わっていても細かいところが原作に忠実だったり)。
この作品で楽しかったところ

  • ホームズとワトソンの関係で、ワトソンのほうが強気で優位な感じが。しかもジュード・ロウだしー。アクションシーンもそれなりに迫力があったけど、それよりもふたりの掛け合いと、ワトソンと話すときのホームズの情けなーい表情がよろしかった。(これはホームズが本来感情を出すことをよしとしないところからするとNGかもしれませんが・・・。)
  • 19世紀末のロンドンの風景。映像に奥行きが感じられてきれいだった。というか、こういうのを見ると、別に3Dでなくてもいいかなと思ったりするなぁ。
  • ものいいがサカサマかもしれませんが、監督が「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のガイ・リッチーだった。でなければ見に行かなかったかも・・・。

話の流れが時々わかりにくかったり、謎解きにもあまり緻密さは感じられないなど作りの荒いところはあるにせよ、キャラクターが立っているのを楽しむということで、続編にも期待。
そして続編を作る気満々なことがうかがえるエンディングでした。