自然薯

房総半島の山を車で走っていると「自然薯あります」の看板をあちこちで見る。季節になると地元のスーパーにもたくさん並ぶ。秋からこっちせっかくだから買ってみようかな〜と思いつつ、一度も買わずにいたが、先週末、珍しく夫と買い物に出かけたら、一度くらい食べてみようという話になり、昨日の夕食でとろろにしてみた。
で、死ぬかと思った…マジメな話。粘るの何の、はじめ、普通の山芋と同じような量を口に入れたら、固まったまま喉に張り付いて飲み込めない! よっぽど流しに走って吐き出そうかと思ったが、ソファに寄りかかりながら何とか飲み下す。「目を白黒させて」ってまさにコレだわ。
細くて長い薯に皮剥き器をさくっと入れたときからなめらかで実が詰まって濃いなーと思った。はじめはすりこぎで下ろしてみたけど粘りが激しいので、途中で卸し器に変えた。それでも粘る粘る。卸し終えた薯をつかみ上げると一塊にぺろり〜んとはがれてくる。山芋だと卸し器でするとさらっとなるのに。
二口目からは用心して少しずつ口に入れ、よく噛んで飲み込む。用心しすぎておいしいかどうかもわからないような具合。でも振り返ってみるとコクがあって美味しかったような覚えもあったりして…。もう一本残っているので、今度は千切りで食べてみようかな。