ドイツ料理店「エーベルバッハ」

昼食をとったこの店は偶然ガイドで見かけて行った。名前からして日本人のシェフで「エロイカより愛を込めて」のファンだったりして…と思いつつ、行ってみたら厨房にはでっかくて強面のドイツ人のおじさんが…。
わたしは「ドイツ風牛肉の酢漬け(料理の名前は忘れた)ポテト添え」を頼んだ。酢漬けの肉ってどんなのか想像がつかなかったが、他ではお目にかかれなさそうなので試してみたのだけれども、ほろほろとやわらかく、しかしまったくぱさつかない汁気たっぷりのお肉が舌に心地よく、味は酸味はなくてソースがほんのりと甘い。他では味わったことがない不思議な味に大満足のランチでした。付け合せのポテトはマッシュではなく揚げてあった。外がカリッとしてなかがふわふわで美味い。夫が頼んだ魚のソテーはおいしいけど特に変わったことはなかった。他に白ソーセージを頼んだ。こちらの付け合せはマッシュポテトとザワークラフト。ザワークラフトの味も酸っぱいだけでなく複雑で美味かった。パンは黒パン。ドイツで頼むのと違って一枚だけ出てくるので「食べきれるかな?」とプレッシャーを感じなくてもすむのがうれしい…。
お会計の時にどうしても気になったので質問。「こちらのお店の名前の由来は何ですか?」 答え。シェフの出身地の名前だそうです。そうかぁ。あのおじさんエーベルバッハの出身なんだ。ほくほくしながら夫に説明を始めたら「興味ない」と一蹴。ちょっとくらいしゃべらせろ〜とふてくされた午後のひと時でありました。