秋の味覚

八百屋さんでむかごをみつけたので買った。先週末に行った寿司屋であてに出てきたのを思い出し、みようみまねならぬ舌まねで、塩たっぷりのお湯で加減を見ながらゆでてみた。ゆでながらネットで検索してみたところによると、ご飯と一緒に炊き込んでもよいらしい。すでにご飯は半分煮えかかっていたのでそれはまたの機会に。
味は淡白でかすかに山芋の味がする。小さいので食べ甲斐はないが、皮を噛むときのサクッとした感触と中身のねっとりほくほくした舌触りがクセになる。むかごという言葉は聞いたことがあったけれども食べたのはこの秋が初めてかな…。
「むかご」ということばの音の響きが好きだ。「む」から「か」にかけての鼻に抜ける感じ。最後が「ご」というのもいい。ときどき、こういうことばに出会う。わたしがいちばん好きな語感のことばは「もものさとうづけ」。「もも」と「づ」が好き。五十音で言うとマ行が好きなのかなぁ? 他に「ラ行」と「サ行」も好き。「るりいろ」なんていい。「るり(瑠璃)」とか「はり(玻璃)」とかうっとりとするのであった。