「あいくるしい」

「あいくるしい」を毎週見ています。野島伸司氏の作品は過去にいくつか腸が捻じれるような思いでハマったことがあったけど、ここ何年かの作品はそれほどでもなく、最近はあきらめていた。が、今回は出演者が好きな人ばかりだったためとりあえず見始めて、久しぶりにしみじみと野島ワールドに浸っている。
「あいくるしい」は「いとしくていとしくてたまらない」と「あいはくるしい」なのでしょうね。彼の作品から、いつも「愛とは何か」「他人とは」「私とは」「私と他人をつなぐものは」「私の孤独」「しかし他人と繋がる一瞬の時」があり、孤独ではあるが孤独ではない。でもいつもつながってはおられず、孤独である私を日々支えるためにわたしは書く。というようなことをテーマとして感じ取っておるわたしであります。
「出演者が好きな人ばかり」は神木隆之介くんであり、市原隼人くんであり、竹中直人さんであります。神木くんはあれは何なのでしょう。かわいらしすぎます。かわいらしいといっても、子どもの無邪気な可愛さ、愛らしさというのではなく、そういうのを超えたところにある、神聖な純粋さ、でも俗からも離れずにここにいて、その微妙なバランスが絶妙でため息が出ます。CMで「やっべぇ」を言っている彼を見て「ヤバいのはお前じゃ!」といちいちつっこんでいるのはわたしです。小さな子どもをあまり褒め称えるのは痛いけど、褒めずにはいられない…。
市原くんも瞳の表情とか声とか前からとても好きなので。竹中さんも前から好きなので。あと女の子たちもイヤミがなくてかわいらしくて(こちらは文字通り可愛い)作品全体見ていてひっかかりがなくて楽しくてよろしい。
それから主題歌がいいなぁ。マイケル・ジャクソンをわたしは80年代からしか知らないので、幼い頃の声があんなにうつくしいと今回初めて知りました。この作品と出演者(というか神木くん)にぴたりとはまっていて気持ちに迫ってくる(それとも、始めにあの曲ありき、なのかな?)。あの声が時の流れの中で失われていったということや彼の現状を思うにつけ、生きるということに対して哀しいような愛しいようなそれこそ「あいくるしい」気持ちが沸き起こってあの曲が流れるたびに胸が締め付けられますなぁ。BGMは千住明さんで、これまた好きな人なので、この作品は好き好きづくしなのだった。もはやサントラ盤ではなくていっそDVDBOX買っちゃる!という勢いなのである(出るのか?)。