西と東で違うこと

番茶
京都でお番茶といえば焙じ茶のことなんですね〜。なので、昔、料理の本*1のお茶の解説で番茶の写真が緑色の葉っぱの写真だったことに激しく違和感を抱いた。その本では番茶は「おもに茎の下部の大きく硬い葉から作られるお茶」とあり、わたしがお番茶だと思っていた葉っぱの写真には「ほうじ茶」というタイトルで「番茶や並級煎茶を炒ったお茶で、いれたときの茶色とこうばしい香りが特徴」て書いてあった。その後「京番茶」ってのがあるのも知って、それはルピシアの解説から引くと「京都の番茶といえばこれ。天日乾燥した枯葉のような茶葉ですが焙煎がばらついているところがまた風味を豊かにしています」とあり、世間の人が京都の番茶だといっているのは大きな葉っぱの特殊なお茶のことみたいなんだけど、わたしが番茶だと思っていたのはそれとは違って、ただのほうじ茶なんだよな〜。もしかして、あれを「番茶」と呼んでいたのはうちだけなのかな?
桜餅
同じ本の中で「桜餅」の写真も「なんじゃこれ?」と思った。京都で桜餅といえばピンクのつぶつぶの中にこしあんが入っているものなんだけど、その写真はピンクののっぺりしたお餅状のものにあんが包んであった。これに関して友人が解説してくれた。いわく「東京ではあれを桜餅っていうねん、それで、わたしらの桜餅は「道明寺」っていう別のお菓子やねん」道明寺??なんで?「あのつぶつぶを道明寺粉っていうから」へ〜??「料理の本は全国向けやから東京標準になってんねん」はぁ〜。そうなんか…。でもなんとなくは納得できないわたしでした。そして、東京に引っ越してきたら確かに「桜餅」と「道明寺」が売っていたのよねぇ。
お盆
お盆の時期が違ったのも驚いた。4年前に京都から東京に越してきたのが5月の初めで、それから2ヶ月、7月に入ったらスーパーにお盆用の飾りや何やが並べられて「へぇ〜こっちの人は気、早いなぁ、一ヶ月も前から準備するん?」と思っていたら、7月中旬でなくなった。「そうかこっちは新盆でするんか!!」と気付いた。京都に居た頃は全く知らなかったので大層驚いた。でもお盆休みはこっちでも八月半ばやん?と京都の友人(桜餅の解説の人)に言うと「それは東京には地方から来ている人が多いから、休みは故郷にあわせんねん」はは〜。そういうもんなんか…。でもなんで東京だけ新盆なんかな?江戸の風習?
食パンの切り方
5枚切りがなかった!関西では4枚切り5枚切り6枚切り8枚切りだったのに東京では4,6,8しかなくて、5枚切りを愛用していたうちは困った…。焼きたてのパン屋さんだと言うと切ってもらえるし、最近は5枚に切ってあるのも見かけるようになったけど、引っ越してきた当初はなかったなぁ…。こんなことにも違いがあるんかぁと驚き。
なんてことないことばかりだけど、「津軽りんご」の「番茶」で思い出したので書き出してみました。

*1:千趣会発行「食卓の教科書」基礎の基礎から解説してくれるているので結婚するまでほとんど料理などしなかったわたしにはとっても役立つ本でした。これと、同じく千趣会発行の「素材クッキング」は今でも愛用しております。