オーボエの音

オーボエの音が好きだなぁ…。と、「のだめCD」を聞いていて思い出した。流した蜂蜜のような、なめらかで黄金色の音。
初めていいなぁと思ったのは、昔大阪で「一万人の第九コンサート」にコーラスとして参加したことがあって、わたしが行っていた練習会場の先生が確か大阪芸大の、オーボエの先生で、彼のソロコンサートの案内をもらって見に行った時。オーボエのことはそれまでよく知らなかったけれど、間近で聴くその音は天から降ってくる音のように思えた。
その感動からいろいろ聴くようになったかというとそういうわけではなく、当時は若かったので芸術には「即、生きるか死ぬか」みたいな性急な切実さを求めておったし(まーつまりはロックに傾いておったわけです)、素養のないわたしにはクラシックの世界は広すぎて深すぎて、入り口で引き返し…そのまま今に至る。ので、「思い出した」なのでした。