たまには政治の話

選挙には行きました。とはいえ、基本的には政治にはあまり興味がわかない…。政治によってよりよい人生が実現されるということがいまひとつピンとこないので。毎回投票には行っている。でもそれは、わーっと盛り上がることには参加しておこうくらいの気分なのだった(祭り好きなもので)。そして、とりあえずは民主党を支持していたので今回は気分も一気に盛り下がったわけでした。なんぼ勝てないにしてもここまでとは思っていなかったし。
小泉さんって、人気あるんだねぇと、今更なことを認識した。強い物言いをする人に全てを預けたいという願望を彼によって満たされる人が多いのかな? そういう気分はわかる。わたしも自分についてその資質を十分に自覚しているから。でもわたしは小泉純一郎という人に全く魅力を感じないので、とりあえずアンチ自民党というわけで、その分、民主党を支持しては見たものの…という結果でした。
政治というものが人生に及ぼす影響がどういうものかということが今までどうもよくわからなかったんだけど、今回、ひとつ学んだ見方があった。「小さい政府」と「大きい政府」。え〜っと、わかっている人には今更な、あたりまえの認識であると思うけど、わたしは今回、自分で初めて腑に落ちたのであえて書きます。
詳しい専門的なことはよくわからないけれども、つまり、自由に競争できるようにして、勝てるときは思いっきり勝てるように世の中を回すことによって社会を活性化し、全体を底上げしていけたらいいなぁというのが「小さい政府」で、それでは弱者は沈んでしまうから、政府が富を再分配してみんながそこそこには生活していけるようにしよう、強い人はちょっと欲求を抑えてね、というのが「大きい政府」
…わ〜っこんなあやふやな認識でホントにいいんだろうか? でもそういうことなのかなぁとわたしは思ったんですよ。自分の認識の中で。伝えられた情報で知っているつもりだったことが腑に落ちた。
それで、わたしの今までのぼんやりとした認識の中での政治の役割ってのは「弱者救済」だったのね。でもこれって、政治の一局面、だったのか。まぁわたしはこの先大勝する予定もないし、どちらかというと弱者になる可能性のほうを常に念頭に置いて生きている人間なので(とりあえずありあまる財産を確保しているわけではないから、常に食うに困る可能性があるわけで)できれば困ったときに救済してもらえる道が開けている方がいいので福祉の充実は望みだし、今現在もできるだけ出費は抑えたい。だから「大きい政府」が望み…。でも、わたしがわたしの現状で自分の「利益」になることを念頭に置いて政治に何かを求めるように、「勝っている人」だって、自分の利益を確保するために動くのだから、そういう人は「小さい政府」を求めるんだろうな、と理解した。
立場が変われば見方が変わる。あたりまえのことだけど、それがわたしが政治によって人生がよりよくなるとも思えない理由かな、ということも腑に落ちた。
それで「小さい政府」を進めようとしているのが自民党なんだよねぇ。その観点からするとわたしは社民党とか共産党を支持するのが筋なんだろうけど、う〜ん。なんだか無力感が…。で、「とりあえず」民主党。でもここも大きいんだか小さいんだか今ひとつはっきりせず中途半端な感じで、支持したところで何がどうなるんだかよくわからんとは思ったけど、とにかく自民党が勝つんだろうなという予測はあったので「アンチ」って意味で。それにしたって自民党がこんなに大勝ちするとは思ってなかった。世の中そんなに勝っている人が多いんか?(そうも思えんけど)
まぁ民主党を支持する理由はもうひとつあって、わたしは小沢一郎さんが好きなんです。だから彼の後をついて行く先々を支持してるっていうのもあるんだけど、いまだかつてあまり報われた気がしないのも淋しい話だな…。