佐藤史生さんのこと

一番好きな漫画家は?と聞かれたら答えます。「佐藤史生」。高校生のときにプチフラワーで連載され始めた「ワン・ゼロ」第一回を読んだときから、今後も、答えは決まっている。彼女には、この世界をどのような形で捉え、言い表せばよいかということを作品を通して教えていただいた。その意味で、右往左往していた思春期の心の恩人なのだった。実はわたしがヒンディー語を大学で選択したちょこっとひとつの理由だったりしなくもないけど、それには別の理由もあり、迷走の末だったりするので、まぁいいんだけど…。
ファンになってから、以前は古本屋巡りで、今はネットで、絶版の旧作を集めまくり、寡作な方なので、もはやそのほとんどを手に入れて読むものがなくなってしまった。今や、もしも全集が出ても新しく読むものがない…。でも全集が出たら全巻買う。どこかで出してくれんかなぁ。とても全集向けの作家さんだと思うんだけど? 一作一作読み応えがあるし、寡作だし、熱烈な固定ファンがきっといるはずだし。しかし!それ以上に、望む!新作!! でもプチフラワーがFlowersになって、どうもわたしの好みからどんどん外れていくので、もはやあそこに佐藤さんの新作が載る望みは薄いのだろうか…。やだなぁ。