「エマ」

「エマ」のアニメ版サウンドトラックを買った。「エマ」は原作を、偶然、上野駅の本屋さんで立ち読み可だったのを読んだら、表紙だけ見たときの予想と違い、ある種特殊な志向を持った人のためのメイドもの(なんだか回りくどいですか…?)ではなくて、ものすごく真面目な19世紀イギリスものだったので、シャーロキアンのわたし*1としてはその雰囲気にどっぷりとはまってしまい、一気に既刊全部を大人買い〜した直後にアニメが始まり…。しかもちょうど千葉に引っ越したからちばテレビでやったのを見られたというタイミングのよさ。アニメは原作以上の広がりは感じなかったけど(もともと漫画がアニメっぽいし?)音楽がいいと思い、それがアニメ「十二国記」の梁邦彦さんだっちゅうので、これはサントラを買うしかないと思った次第でした(アニメ「十二国記」も音楽にはまってサントラ盤を買い集めた過去があり)。
いわゆる萌えツボ(メイドさんとかメガネとか?)をちりばめながらも、実は作者の愛は19世紀末の風俗全体に向かっているなぁと思われ、作品の出来としてはいろいろと粗が目立つという意見も聞くし、わたしも物語の深さには物足りなさを感じるけど、19世紀末のロンドンの風俗を出来るだけ詳細に完璧にあらわそうとする作者の愛にわたしは惹かれたので、そのように読んでます。
でもハキムのキャラクターはインド人の王族としての書き分けが今ひとつと思い、少々はがゆく…。まぁそんなところでひっかかってもしようがないと思うけどね。

*1:JSHC(日本シャーロックホームズクラブ)の関西支部に一時入会していたことがあったりして