「あいくるしい」最終話

途中、つい「クララが立った、クララが立った、ハイジも立った、ハイジも立った」と小さい人*1が飛び跳ねている様子が目の前をチラチラして不覚にも笑ってしまう自分をどうしようもなかったけど、最後まで静かにあいらしくうつくしく終わるのを見届けることが出来て幸せでした。ここに至るまでにいつ全てが崩壊するのかとちょっとドキドキすることもあったので…。
最後のリレーのシーンで「ああ、全てがここに在るのだなぁ」としみじみとした。おじいちゃんが居て、少年少女が居る。この現在に在る全ての世代が居て、世代の間でバトンが手渡される。なんてわかりやすい、でもそれは物語の自然な流れの中で示されていて、素直に感動した。
今回、野島さんは何も突き詰めずに、ただ在るように、でも少しだけ高い理想の位置に、現実に根ざしつつもファンタジーとしての物語をきれいに描いて、それによって人生の真実の力強さうつくしさというものを表し切ったなぁと思ったのでした。

*1:猫ひろしです。はてなのキーワードの解説「そのやばげな壊れっぷりがツボな人なら悶絶間違いなし」のまさにツボな人がわたしなのでした。なかなかお見かけできませんが、見るときはいつも悶絶してます